質問<429>2001/3/22
from=資格試験受験生
「方程式の計算」


武田先生、不等式の初歩的な質問に回答くださいまして有難うございま
した。度々、初歩的な質問で恐縮ですが、方程式の計算について、3つ
質問させていただきますと、

<質問1>
-10x=0についての質問です。

y=-20x+2000と、y=-10x+2000を連立させて、
-20x+2000=-10x+2000
-10x=0
とまで計算したあと、xを求めるのに、
x=0/-10
x=0
と計算してもよいものなのでしょうか?
このように最終段階で分子が0のときは、
すべてx=0と計算するものなのでしょうか?

<質問2>
4√x-3√x=√xについての質問です。

4√x+20=3√x+30の計算で、
これは4x-3x=xのように、4√x-3√x=√xと計算してよいものなので
しょうか?
つまり√4-√3は出来ないが、5√6-3√6=2√6などと計算してもよい
ものなのでしょうか?
その場合、この理由としては、
5×√6-3×√6=√6(5-3)=√6×2=2√6によると考えてもよいでしょうか?

<質問3>
P=(x-8)2乗という式をxについて解くときの、符号についての質問です。

P=(x-8)2乗という式をxについて解くと、
±√P=x-8
x=±√P+8
となるようですが、これがどうもよく分かりません。
単純に考えますと、
たとえば√P=10の両辺を2乗するとP=100とするように、
P=(x-8)2乗の両辺を√にして、
√P=x-8となるように思えてしまうのですが。
計算の慣習としては、両辺を2乗するときと異なり、
両辺を√するときには±を付けると注意して計算するものなのでしょうか?


お返事2001/3/23
from=武田


問1
分子が0ならば、全体でも0です。
0
─=0
a

(理由)両辺にaをかけて、0=0・a これは成立。

分子が0でないとき、分母が0ならばダメ。
a
─≠0
0

(理由)a/0=0と仮定して、両辺に0をかけると、a=0・0=0
    a≠0なので、矛盾
    したがって、a/0≠0

分子も分母も0ならば、
0
─=不定
0

(理由)両辺に0をかけると、0=不定・0=0より、
    不定部分は何でも良くなる。何でも良いのは
    困るので、「不定」という。

問2
5√6-3√6=2√6のように同じ無理数どうしのときは、文字の計
算のようにやることができる。
当然、4√x-3√x=√xとなる。

違う無理数の時は、計算が出来ない。当然、√4-√3はこれ以上計算
できない。

問3
100の平方根は+10と-10の2つある。
したがって、
P2 =100ならば、P=±√100=±10となる。

P=(x-8)2 ならば、x-8=±√Pでも良いし、
√P=±(x-8)でも良い。
したがって、
x=8±√P