質問<474>2001/5/16
from=よしかた
「n次代数方程式について」


n次代数方程式を二ュートン法(組立除法)によって求めるにはどうす
ればよいのですか?次数と係数は何でもいいんで。


お返事2001/5/17
from=武田


n次代数方程式は、イギリスのホーナーが発明した組立除法で求められ
れば良いですが、なかなかそうはいきません。

例えば、組立除法でやってみると、x5 +3x2 -4=0のとき、

1 0 0 3 0 -4|1
            ──
  1 1 1 4  4
──────────────
1 1 1 4 4| 0

x=1の解は出せますが、残りの4個の解は難しくて出せません。

一方、ニュートンは近似法を考えました。



図のように考えて、

        f(xn )
xn+1 =xn -──────
       f′(xn )

今、f(x)=x5 -30として、
f′(x)=5x4 

       xn 5 -30
xn+1 =xn -───────
        5xn 4 

    4xn 5 +30
   =───────
      5xn 4 

    4    6
   =─xn +───
    5   xn 4 0 =2とおいて、
  x1 =1.97500
  x2 =1.97435
  x3 =1.97435
したがって、
  x≒1.97

このように繰り返して(例えばパソコンなどを利用して)、近似値が求
められる。