質問<699>2001/11/19
from=資格受験生
「凹関数」


武田先生、お忙しいところ失礼します。
経済学で出てきた凹関数というものについてなのですが、
まず、横軸にx、縦軸にf(x)をとります。
次に、ある2つのx'、x''があって、
それがx'<x''のときに、
f(0.5x'+0.5x'') > 0.5f(x')+0.5f(x'')
となるような関数f(x)は、
凹関数というf(x)=√xのような形状の曲線になるそうなのですが、
これは数学的にはどうして凹関数というものになると分かる
のでしょうか?
数学とは関係ないものから導出されているのでしょうか?

お返事2001/11/21
from=武田




x1<x2のとき、
  x1+x2  f(x1)+f(x2)
f(―――)>―――――――――
   2       2
ならば、上に凸の関数となる。凸関数は凹関数でもある。

なお、y=√x(無理関数)は、次の理由で上に凸関数となる。
  x1+x2  √x1+√x2
√(―――)>―――――を証明してみると、
   2     2

          x1+x2    √x1+√x2
左辺2-右辺2={√(―――)}2-(―――――)2
           2       2

        x1+x2   x1+2√(x1x2)+x2
       =――― - ―――――――――
         2        4

        2x1+2x2-x1-2√(x1x2)-x2
       =―――――――――――――――
               4

        x1-2√(x1x2)+x2
       =―――――――――
            4

        (√x1-√x2)2
       =――――――――>0
           4

左辺2>右辺2
∴左辺>右辺