読書欄

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303.「蒼い水の女」を読んで

柴田哲孝著の「蒼い水の女」(光文社発行)を読んだ。
石神井公園の池に浮かんだ不可解な水死体。
肺から発見場所とは異なる水質の水が検出されたことから、刑事・片倉は事件を“他殺”と推理し、被害者の男がSNSに残した写真を頼りに静岡県の大井川鐵道へ。
一方、父親を失った幼い娘は奇妙な言動で捜査を翻弄。事件の謎は思わぬ方向へと迷走をはじめ……。

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302.「一睡の夢」を読んで

伊東潤著の「一睡の夢」(幻冬舎発行)を読んだ。
時は「大坂の陣」の数年前――。いまだ盤石でない徳川幕府を案じる老齢の家康は、二代将軍である息子・秀忠を 揺るぎない天下人にするための体制づくりを急いでいた。
一方、豊臣家の威信凋落を肌身で感じる淀殿は、愛息・秀頼の復権に向けた効果的な打開策を見つけられず、焦燥感を募らせていた。 宿命と因縁に翻弄され、矜持と野心の狭間で揺れ動く二人は、やがて雌雄を決する最期の戦いに、それぞれ活路を見出そうとするが……。
父であるが故の、母であるが故の苦悩と喜び。親が子に寄せる想いが時代を動かす――。
己の「死」の先に見出そうとした「希望」とはいったい何だったのか?

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301.「継ぐ者」を読んで

上田秀人著の「継ぐ者」(角川書店発行)を読んだ。
徳川家康、人生最悪の決断とは?歴史小説の名手が徳川家の悲劇の謎に迫る!
大名徳川家の存続か、それとも息子の命か、青年武将・徳川家康、究極の選択! 家康と嫡男、悲劇の戦国ドラマ 織田信長が今川義元を討ち取った桶狭間の合戦の後、松平元康は今川家からの独立を目論む。
名前を家康と変え、妻の瀬名と人質になっていた嫡男竹千代を今川家から取り戻し、竹千代を信長の娘と結婚させて織田家と同盟を結んだ。
さらに姓を徳川と変えた家康は、元服して名を信康に改めた嫡男を岡崎城の守りに残して東進し、遠江を攻略する。
織田は西へ、徳川は東へ。徳川家の前途は洋々かと思われたが……。

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